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令和6年から「源氏物語」の作者・紫式部をモデルにしたNHK大河ドラマ「光る君へ」が放送されております。長命衛生論。

京都の公卿・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵

自筆「源氏物語」の「真木柱（まきばしら）」の巻は、禁裏（京都御所）において書かれたものです。J09-042 古事類苑 動物部 吉川弘文館 シミあり。。

原文は「源氏物語・真木柱の巻」として美しく描かれている

自筆「源氏物語」の筆者である「大炊御門宗氏（おおいのみかどむねうじ）」は、室町時代の第103代天皇である後土御門天皇（ごつちみかどてんのう）の曽祖父です。花洛往古図。
したがって、出品した自筆「源氏物語」は、天皇の曽祖父の貴重な自筆です。隅田川向島絵図。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子（のぶこ）であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。井上光貞著作集　全１１冊　井上光貞。現在の今上天皇と系譜がつながっている。岩波講座　アジア・太平洋戦争　全８冊。

 関白・近衛基熙（このえ もとひろ）は、後水尾院（第108代後水尾天皇）の皇女・常子内親王と結婚。江戸、明治時代の草双紙。二人の皇女・熙子（ひろこ）は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。H22-018 古事類苑 楽舞部 二 吉川弘文館 外箱シミ汚れあり。。綱豊は、のち第六代将軍・徳川家宣となり、熙子（ひろこ）は将軍家宣の正室となった。H22-020 古事類苑 産業部 二 吉川弘文館 シミあり。外箱シミ汚れあり。。近衛基熙は、千利休の孫・千宗旦との茶会の交流（下記に掲示）で知られると同時に、第111代・後西院天皇や後水尾天皇を主賓に迎え茶会を開催。医療新書。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。漢文評釈 島村瀧三郎(島村抱月) 東京専門学校(早稲田大学) 漢文学漢学詩学道教儒教 検) 戦前明治大正古書和書古文書古本PI。基熙は、他にも朝廷・幕府の間で茶会を何度も開催した記録が残っている。晋王叔和編輯 明沈際飛重訂 脈経図説 2巻揃 木版画 多数　　検索 和本 唐本 明版 古代医学 中国古書 医書。（資料の記録は下記に掲示）

 出品した「源氏物語」は、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）」の自筆です。鑑賞中国の古典　全２４冊。
 自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。英文 坪内雄(坪内逍遥) 東京専門学校(早稲田大学) 検) 戦前明治大正古書和書古文書古本PI。「源氏物語」には、応永五年（1398）～応永十三年（1406）までの複数の年号の記載があることから、少なくとも応永五年から8年間にわたり書かれていることがわかる。漢文古籍 西湖記 咸豊7年 釣月山房 復刻 検索⇒唐本 漢籍 支那 玉扣 善本 線装 木版刷 木刻本 筒子頁 殿本 套印 宣紙 白棉紙 清朝 掃葉山房。このため後醍醐天皇の宸翰（しんかん・天皇自筆）にかなり近い年代に書かれていることがわかる。後漢書　全１１冊　吉川忠夫訓注。また、各巻ごとの書かれた年については不明。浄瑠璃本　義仲勲功記。従って、応永五年とは、書き始めの年である。宋史要籍彙編　資治通鑑長編　附拾補。また、落款から、後年、近衛基熙（1648～1722）の所蔵となり、時代が下って、松平不昧公の手にわたり、正室・方子の所蔵となったものである。中原淳一木版画絵ハガキ　5枚。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。合類増補家伝預薬集。

 大炊御門家は、平安時代末期摂政関白藤原師実の子経実・治暦4年（1068）～天承元年（1131）を祖として創立された。1721年『画筌 六』林守篤 雑類　絵入り 古書　和本　相撲　楠木正成・上杉謙信・武田信玄・太閤秀吉　享保６年　　②E。大炊御門北に邸宅があったため「大炊御門（おおいみかど）」を称する。日本州名解。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵保管　古文書。また、二条天皇の外戚として勢威をふるい、左大臣に昇った。宇垣一成日記　全３冊。出品した「源氏物語」の筆者・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）は、大炊御門家13代の当主で南北朝時代から室町時代前期の公卿。J09-040 古事類苑 植物部 一 吉川弘文館 シミあり。。応永5年（1398年）に従三位となり公卿に列する。陳鴻寿 行書冊 書道法帖 検索⇒ 唐本漢籍 支那 朱印譜 法書 金石篆刻 拓片 呉昌碩 原拓本 石刻 董其昌 黄庭堅 趙子昴 珂羅版 玻璃版 米元章。備前権守、参議、権中納言、権大納言などを歴任し、応永27年（1420年）に内大臣に昇任した。漢洋病名対照録。

 旧・所蔵者の近衛基煕は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』（いっきしょう）を著（あらわ）しております。三輪壽雪（第11代三輪休雪）自筆葉書32枚+書簡1通（真筆保証品）萩焼の人間国宝 鬼萩茶碗。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。茶飲夜話　風聞雉子声（三代将軍家光公一代記）。近衛基熙が所蔵する自筆・「源氏物語」の中で、最も美しく繊細な筆致で記された平安時代の文字に最も近いとされております。珍術さんげ袋。数ある自筆「源氏物語」の中で、第一級品と称される貴重な自筆です。今戸箕輪浅草絵図。

 出品した「源氏物語」は真木柱（まきばしら）の内容の要旨
「真木柱の巻」は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。郡中制法・市中制法・町役心得條目・村庄屋心得條目。第31帖。（古本）図解わかる住宅ローン 2009-2010年版 浅井秀一 新星出版社 AA8017 20090625発行。尚侍（ないしのかみ）として宮廷に出仕を控えていた玉鬘の姫君だったが、その直前に髭黒大将が女房の手引きで強引に結婚することになった。定本　良寛全集　全３冊　内山知也他編。髭黒大将はその後玉鬘の姫君を迎えるために邸の改築に取り掛かる。美濃奇観　二冊揃　美本　彩色絵入　岐阜　名所図会 和本 古書　古文書　古典籍　版本　写本　漢籍　唐本　江戸 中国。だが、その様子を見た北の方（髭黒大将の正室）は絶望し香炉の灰を髭黒大将に浴びせる。神字彙 全 岩崎長世 慶応元年 神代文字 阿比留草文 神道神社国学漢字語学国平田篤胤本居宣長 江戸時代 検) 日本神話古事記古文書古書和書PJ。この事件で完全に北の方に愛想を尽かした髭黒大将は玉鬘の姫君に入り浸り、とうとう業を煮やした北の方の父・式部卿宮は、髭黒大将の留守の間に北の方と子供たちを迎えにやる。画銭譜。明けて新年、相変わらず塞ぎこんでいる玉鬘の姫君に髭黒大将もようやく出仕を許す気になり、玉鬘の姫君は華々しく参内する。Jg-034/東京大学教授 金子武雄編 文部省検定済教科書 夏 涼しき夕べ 葉鶏頭 田園の居 残果 かんにん/L5/61203。早速訪れた冷泉帝は噂以上の玉鬘の姫君の美しさに魅了されて熱心に想いを訴え、それに慌てた髭黒大将は退出をせきたててそのまま玉鬘の姫君を自邸へ連れ帰ってしまった。漢字かなまじり文 3冊揃 大渓洗耳 昭和58 書道拓本楷書臨書唐本行書写経折帖法書仏教御経写本習字小野道風中国中華王羲之見本帖PJ。

自筆右下四つの印のうち下２つは、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印、上２つは、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子・と娘の幾千姫（玉映）の落款。●極上和本YM4834●江戸明治和本等＞〈倭規〉女用章 倭散し 進藤秀 宝暦3年刊 小川源兵衛ほか板 稀書女筆手本 往来物。


原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。通俗養生訓蒙。白楽天の有名な漢詩です。J02-039 大系漢字明解 高田忠周 述 富山房。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。平康頼『宝物集』（全三巻揃 合本一冊）正保五年刊 江戸時代和本 説話集。「源氏物語」真木柱の巻の原文中には、「おほつかなき月日も重なりぬるを」とあります。外桜田永田町絵図。源氏の君が恋する玉鬘の姫君への懐かし想いを記したものです。江戸砂子　拾遺・新撰共。現代語訳では、「お逢いしないうちに月日も重なってしまいました」というものです。三島由紀夫戯曲全集　三島由紀夫。紫式部が「真木柱」を書くに際し、白楽天の漢詩を読み理解し共鳴していることがよくわかる。九想詩諺解。詳細な理由は下記説明欄に記載。春風帖。

（自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。東京全図　附横浜図。）

大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧蔵の来歴については下記「説明欄」に記載

《「源氏物語」真木柱（まきばしら）の巻》
原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。H22-021 古事類苑 宗教部 一 吉川弘文館。白楽天の有名な漢詩です。駿河台小川町絵図。
言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。LL-9824 ■送料込■ 仏法双六 全 江戸期 証果増進之図 木版画 仏教 和書 古書 古文書 98×73cm /くJYら。

「額縁入自筆原本」

「自筆原本」

自筆右下の２つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子・と娘の幾千姫（玉映）の落款。彩色石版画譜『婦女鑑』明治29年 渡辺忠久刊 明治時代和本。
原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。江戸前期 寛文3年 三教指帰註刪補 7冊揃 　　検索 仏教 和本 唐本 古文書 経本 中国古書 古文書。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。新撰日本字典和書 上下巻セット 初版／石川鴻齋／博文館。白楽天の有名な漢詩です。養生訓。



自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）


自筆が「古切」とされたのは江戸時代。御江戸番町絵図。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載

（１）・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。日本の神々　全１３冊　谷川健一編。

《「源氏物語」真木柱（まきばしら）の巻》

《宿もる君や》・・・・・かけはな(離)るへき思ひかけさりし
こと(事)なり、かくてわかれ奉らむことよ」とい(言)へは、
もく(木工)、「ともかくも岩間の水のむす(結)ほゝれかけ
と(止)むへくもおも(思)ほえぬ世をいてや」とてうちなく。源平古状揃證註。
御くるま(車)ひ(引)き出てかへりみ(見)るも、またはいかてかは
み(見)む、とはかなきこゝち(心地)す。消毒新論。木すゑ(梢)をも
め(目)とゝめて、かく(隠)るゝまてそかへりみ(見)給ける。佐々木善三郎『岩手県東磐井郡渋民村さつじん事けん一ツとせぶし』大正9年刊（宮城県志田郡）俗謡 大正時代の数え歌 ひとつとせ節。
きみ(君)かす(住)むゆへにはあらて、こゝら年へ(経)
たま(給)へる御す(住)みかの、いかてかしの(忍)ひ所なくはあらん。開校百年誌　大生院小学校 百周年記念協賛会。
宮にはま(待)ちとり、いみしうおほ(思)したり。f240502027〇彩色木版画 広重 富士三十六景 伊勢二見か浦 三重県伊勢市 アダチ版画研究所 昭和５０年〇和本古書古文書。はゝ(母)
北の方なきさは(騒)きたま(給)ひて、・・・・おほきおとど》。養生辨。

（文責・出品者）
「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。小学唱歌集。

（２）・自筆の「原文の現代語訳文」は次の通りです。華厳遊心法界記。

《「源氏物語」真木柱（まきばしら）の巻》
《大雪の日・玉鬘の君の邸に行こうとする大将の装束に香をたく北の方（正室）》

《髭黒大将の北の方、大将に背後から香炉の灰をふりかける有名な場面》

《真木柱の姫君（髭黒大将の正室・北の方の姫君）母君と共に邸を離れる悲しみ》

《（髭黒大将の正室・北の方付中将）「石間にたまる水が、浅いながらに
どこまでも澄んでいて―殿（髭黒大将）とはご縁の浅い
あなた（木工の君）がいつまでもここに居残って、
この家をお守りになるべきお方（髭黒大将の正室・北の方）が》・・・・・・
立ち去られるということがあってよいものでしょうか。文苑英華　全６冊　中文　宋・李〓他編。
こんなことになろうとは思いもよらなかったことです。後文後集　上下。
こうしてあなた（木工の君）ともお別れ申すのですね」
と言うと、木工（もく）の君は、
（木工の君）「あなたは『すみはてて』とおっしゃいますが、とにもかくにも
いいようもないくらい岩間の水―私の心は悲しみに閉ざされて、いつまでも
ここに住み続けていられようとも思われない世の中ですのに。当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵保管　小笠原　　書状　　古文書。いえ、もう情けなくて」
と言って泣いている。Ab-113/古事記全釋(終) 著者/植松安 大塚龍夫 昭和9年3月15日5版発行 不朽社書店 古事記地図 大和地方 他/L1/61202。お車を引き出して、北の方（髭黒大将の正室）は
後を振り返って見るにつけても、もう二度と見ることはあるまいと心細いお気持である。諸国道中金の草鞋のうち「奥州南部」。
お邸の木々の梢(こずえ)にも目をとめて、「隠るるまで」に顧みていらっしゃるのだった。幕府領会津藩預所永井野村古文書●明治39年 勲章佩用心得・勲章年金受領者心得等 3冊と手紙 大沼郡永井野村 現在の福島県会津美里町 240530。
「君が住む」宿だからではないが、長い年月をお過しになったお住いが、
どうして懐かしくないことがあるだろうか。J09-039 古事類苑 樂舞部 一 吉川弘文館。
　父宮（式部卿宮）のお邸では北の方（髭黒大将の正室）を待ち迎えて、
たいそう悲しいことになったとお思いである。東洞先生遺稿。
母北の方（式部卿宮の正室・紫の上の叔母）は声をあげてお泣きになり、
宮（式部卿宮）に対(むか)って、・・・・・
《（式部卿宮の正室・紫の上の叔母）「太政大臣（源氏の君）を結構なご縁筋と
お思い申しておられますが、じつはどんなに昔からの仇敵(あだかたき)で
いらっしゃったことかと思わずにはいられません。若きいのちの日記 (1969年) (銀河ノンフィクション〈4〉)※イタミ有。》

備考・髭黒大将の北の方（大将の正室）は、紫の上の異母姉

現代語訳の出典・「源氏物語」小学館刊・阿部秋生・東大名誉教授（1999年没）

備考・出品した自筆は、大炊御門宗氏・自筆で近衛基熙の旧・所蔵になるものです。嬰児論。




（２）・自筆の「英訳文」は次の通りです。梅原猛著作集　全２０冊　梅原猛。

《The Cypress Pillar（真木柱）》
"I had not dreamed that I would have to go."
"What am I to say?" replied Moku.
"The water among the rocks has clouded over.
I do not think my shadow long will linger."
More aware than ever of the uncertainty of life, the lady looked
back at a house she knew she would not see again.
She gazed at each twig and branch until house
and garden were quite out of sight.
Though it was not as if she were leaving a place she loved,
there are always regrets for a familiar house.
If it was an angry father who awaited her,
it was a still angrier mother.

英語訳文（英文）の出典：『The Tale of Genji』
Edward George Seidensticker（エドワード・ジョージ・サイデンステッカー）コロンビア大学教授（2007年没）


（２）・自筆の「中国語訳」は次の通りです。1942年 大東亜戦争 戦況画報 検索⇒支那軍 中華民国 汪精衛 蒋介石 関東軍閥 国民党軍 生写真 革命党 満洲 総督府 張学良 古建築 日中戦争。

《真木柱》
不必了！”就哭。夜光乃珠（櫨栽培）。子出了。坪井竹類図譜。
夫人回望望邸宅，想起了今后无再，
便凝那些并不足的“梢”，屡屡“回”，
“直到望不”了才。ははのつとめ。并非依恋“君家”，
只是多年以来住之，安得不惜？
式部卿王等候女儿回家，心中非常懊。関敬吾著作集　全９冊　関敬吾。
老夫人哭：“把太政大臣当作好戚，
我看是的七世冤家！

中国訳文の出典：『源氏物語（Yunsh wy）』
豊子愷（ほうしがい）中国最初の「源氏物語」翻訳者（文化大革命で没）

「真木柱の巻」原本の奥扉（原本番号40-B）の印は、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印
左の写真が「源氏物語」真木柱の巻の末尾（原本番号40-B）の押印。松尾芭蕉他著 柳居編『俳諧七部集 炭俵/阿羅野/曠野集員外』文化5年 諧仙堂蔵板/野田治兵衛他刊 江戸時代和本 俳書 連歌 俳句。
写真左下の角印が仙台藩の家紋印（竹に雀）
家紋印の上の2つの印は仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室（冬姫）。味匠　あじのたくみ　伝承1000年の料理　四季の魚介　春のねた　講談社　管理番号1416。冬姫は内大臣・通誠の養女。1940年 中華民国29年 古文書 検索⇒朱印 為替 手形 銀票号 支票据 水印 小切手 支那 紙幣 洋行 台湾 朝鮮 印紙 銭荘 満洲帝国 租界 租借地。
冬姫は通称。唐欧陽　九成宮醴泉銘　見開き24面　拓本。正式な名は伊達貞子。疲労と精神衛生 (1968年) 桐原葆見博士喜寿記念刊行会 桐原 葆見※イタミ有。
原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。H22-023 古事類苑 人部 一 吉川弘文館 シミあり。外箱シミ汚れあり。。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。森鴎外全集　全９冊　筑摩全集類聚　森鴎外。白楽天の有名な漢詩です。東印度諸島の怪奇と芸術　宮武辰夫著　昭和12年　署名入り。

篆書体右の二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）と娘・玉映の落款
右端の写真上は仙台藩主（伊達家）正室一覧表の表紙。本草原始。
表紙の下は一覧の拡大写真（仙台市立博物館・刊行）
（奥書は、令和2年11月29日に蔵の中の桐箱から発見されたものです。朝永振一郎著作集　全１５冊　朝永振一郎。）

自筆の疎明資料等は、下記の通りです。大日本道中細見絵図。


（Ⅰ）・上の写真右端は、高松宮「源氏物語」のうち「桐壺」の巻冒頭・(出典資料　別冊「太陽」「源氏物語絵巻五十四帖」（平凡社・刊）７８頁。J09-038 古事類苑 官位部二 吉川弘文館 外箱シミ汚れあり。。筆者は近衛関白政家公。初学人身窮理。中央の写真は、応永五年（1398）の年号。1941年 写真多数 汪精衛 画報 検索⇒ 支那 中華民国 蒋介石 関東軍閥 憲兵 国民党軍 生写真 革命党 満洲帝国 総督府 張学良 古建築 租借地。年号の左の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）。息軒遺稿。左の写真は、桐壺の巻の奥付。大航海時代叢書　１期＋２期＋エクストラ　全４２冊。左大臣から関白に昇進した近衛基熙（もとひろ）公の花押。2冊セット 全州李氏洛州齊派世譜 古本 古書 朝鮮 韓国 氏族 資料 族譜 漢文 李朝。上下２段の花押のうち、上の印は。【古文書】群馬県高崎・鷹司松平家「輪笙院」直筆法華経巻物/文政13年/池田信成。出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）、下の印は仙台藩医・木村寿禎の落款（印譜）


「自筆の画像断層(MRI)写真」

（出品した自筆の「断層画像写真」（真木柱の巻）MRI 31―20B

「源氏物語」真木柱の巻の絵の資料

下記写真は、髭黒大将の北の方（正室）が大将の香炉の灰をに浴びせる画面の絵





「天皇の曽祖父・大炊御門宗氏の系図」「額縁裏面表記ラベル」



1番上の写真は、第103代後土御門天皇と曽祖父・大炊御門宗氏の系図（公家事典303頁）
2番目の写真は「額縁裏面」に表記されるラベル。ラテンアメリカの文学　全１８冊　綜合社編。

大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵（断簡）を出品
商品説明（来歴）	大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の旧所蔵である。正字玉篇大全。近衛基熙は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』（いっきしょう）を書いてある。当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵にて保管　　正徳　四月　　古文書。出品した大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに近衛家から出雲松江藩主・松平治郷（不昧公）の正室・方子（よりこ）に伝わり、方子の生家である仙台藩から同藩の藩医・木村寿禎に伝来していたものである。農業自得。
漢詩文	原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。『文官講義録編綴』法制時報社／大正時代　参考書　教科書　教育史　和本　公務員試験【24-0412-108】。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。H22-015 古事類苑 政治部 一 吉川弘文館。白楽天の有名な漢詩です。1759年　和本 良薬 馬療弁解 宝暦9年　　和本　古書　　　②E。紫式部が「真木柱」を書くに際し、「白楽天・漢詩集」の漢詩を熟読したうえで「源氏物語」の「真木柱の巻」を書いていることがわかります。武道講習会講演集・昭和7年/大日本武徳会本部/武道史・越智茂/今日の海軍・武富邦茂/満洲国の建設と王道政治・矢野仁一/国際紛争と国際連盟。この原詩の言葉の引用は、「真木柱の巻」に用いられていることで広く知られている。●極上和本YM4832●江戸明治和本等＞〈今様文章〉御所女筆 延宝8年 女筆手本 稀書往来物 上巻題簽欠 稀書（他に所蔵無し）。紫式部がこの原詩に親しんでいたことがわかる。ランボー全集　平井啓之他訳。
漢詩の落款の意味	原本上部の漢詩の落款は、「讃」と称されるもので、古来、掛軸の書画に第三者がお褒めの言葉を書き込むもので元々は自筆でした。心理学 完 金子筑水(金子馬治) 東京専門学校(早稲田大学) 検)美学フロイトアドラーユング戦前明治大正古書和書古文書古本PI。貴族から始まり藩主、あるいは高名な茶人や僧侶が書かれて、それが茶会の「掛軸」に装丁されて披露されておりました。美辞学 島村抱月 東京専門学校(早稲田大学) 検) 戦前明治大正古書和書古文書古本PI。　特に出雲・松江藩などの茶道の盛んな大名家の所蔵する自筆などに「讃」が付され、後に自筆に代わり、石刻による「漢詩」の篆書が「讃」として用いられました。立原道造全集　全６冊　立原道造。　「茶事」は、「ヨーロッパの晩餐会（ばんさんかい）」とも言われます。H22-016 古事類苑 武技部 吉川弘文館 外箱シミ汚れあり。。晩餐会では、「ワインを楽しむために行われる」ところも似ています。史学綱要 完 後藤寅之助(後藤宙外) 東京専門学校(早稲田大学) 歴史学日本史 検) 戦前明治大正古書和書古文書古本PI。とりわけ、茶室に入って行うことは、床の間の「掛け軸」（かけじく）を拝見（はいけん）することです。御江戸大名小路絵図。茶道では「掛け軸は最高のごちそう」といわれております。稀版 古版 選擇本願念佛集 上下2冊　　　 検索 仏教 五山版 宋版 和本 唐本 古文書。とりわけ、漢詩の落款は、ただ、古典の漢詩を入れればいいという単純なものではなく、たとえば、「源氏物語」の場合、原本の中に込められている紫式部が考えた知識を読み解くことにあります。稀少 江戸前期 寛文8年初刷 妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品 一冊揃 木版画 　　検索 仏教 古典会 和本 唐本 経本 お経 仏絵 仏画 古文書。「讃」の中に有名な白楽天の漢詩を単純に落款として入れたのではなく、紫式部が原本の中に白楽天の漢詩を読み込んでいることを知ったうえで漢詩を選んでおります。農稼業事　後編共。　落款の「讃」の元になるその原文の個所には、 「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。鍼灸重宝記。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。剰24p） 四国八十八ヶ所本尊道中記　全　巻物　二巻　箱付　明治　天保　 古文書　和書　（1130R11029）。白楽天の有名な漢詩です。延喜式。この漢詩は「白氏文集」に由来するものです。J09-041 古事類苑 植物部 二 金石部 吉川弘文館 シミあり。。 つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」（かけじく）を拝見（はいけん）の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。画本図貨。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。李王職編『李王家美術館陳列日本美術品図録』（6冊セット=第3,4,6～9輯）昭和11-18年 李王職刊。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。六根清浄太祓松風抄。
自筆の希少価値について	自筆の稀少価値は、和紙の生成技法の緻密さにあります。道三翁養生物語。上の「拡大断層（MRI）写真」でわかる通り、極めて薄い和紙の上に墨の文字がくっきりと浮き上がるように「源氏物語」の文字が記されております。哲学綱要 完 金子筑水(金子馬治) 東京専門学校(早稲田大学) 検)美学 ニーチェベルグソン戦前明治大正古書和書古文書古本PI。 出品している書の「断層（MRI）写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。怪文書「犬養内閣の寿命は長くとも特別議会まで!!」犬養毅 五・一五事件 野崎政助 渡辺正雄 選挙妨害 パンフレット 古文書【24-0326-7】。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。●狗傷考。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層（MRI）写真」です。丹氏察病学。 古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層（MRI）写真撮影」をしております。生田耕作評論集成　全４冊。撮影後、展示のために再表装をしております。心性実験録（一名西学辨解）。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste（再剥離用糊）」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。通俗三才諸神本紀。
断層(MRI)写真	従来、日本の古美術の鑑定の際の分析・解析は、エックス線写真、赤外写真、顕微鏡が中心です。中華文化通志　全１０１冊　中文　中華文化通志編委会編。一方、アメリカやイギリスでは研究が進み和紙の組成状況を精確に分析・解析をするために断層(MRI)写真が利用されており、今回の出品に際し、「断層(MRI)写真」を資料として出しました。月与雪花の仮宅 江戸古美術 版画 春画 銕勢菴主人署 骨董 コレクター放出美品。本物を見分けるための欧米の進んだ分析・解析技術を見ることができます。英文評釈 完 増田藤之助述 東京専門学校(早稲田大学) 英文学英語アメリカ文学イギリス文学 検)坪内逍遥 戦前明治大正古書和書古文書古本PI。
寸法	「源氏物語」自筆の大きさ　タテ２１．８センチ　ヨコ１２．８センチ。音羽絵図。額縁の大きさは　タテ３７．０センチ　ヨコ２８．０センチです。東京全図。額縁は新品です。H22-024 古事類苑 人部 二 吉川弘文館 シミあり。外箱シミ汚れあり。。
「源氏物語」の自筆について	１・筆跡の分析について 　国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。童子千字文。 一方、欧米では一般的には、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。1942年 戦時 画報 検索⇒支那 中華民国 汪精衛 蒋介石 関東軍閥 憲兵 国民党軍 生写真 革命党 満洲 総督府 張学良 古建築 租借地 日中戦争。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。教育学 完 立花銑三郎 東京専門学校(早稲田大学) 検)夏目漱石ダーヴィン種の起源 尋常小学校勅語 戦前明治大正古書和書古文書古本PI。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。小倉百首摘要抄。 ２・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）の自筆の特定について 自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。本郷湯島絵図。その後、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。茶道早合点。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）」であることが判明した。羊毛工業便覧 (上)(1968年) 日本羊毛産業協議会「羊毛」編集部 大野 一郎。 「源氏物語」には、応永五年（1398）～応永十三年（1406）までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が２３歳から３１歳までの間に書かれたものと推定されている。市ヶ谷牛込絵図。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年（1421）４７歳で没している。一休諸国物語図会　拾遺共。 ３・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について 近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。HH-9860■送料込■甲斐志料集成 荻原頼平 資料 郷土資料 山梨県 古本 和本 古書 印刷物 昭和7年 ●まとめて12冊/くNKら。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。渓琴山房詩。 ４・近衛基熙（このえもとひろ）について 近衛基熙は、慶安元年（1648年）3月6日、近衛尚嗣（関白・左大臣）の長男として誕生。佐々木善三郎『北海道あさひかは毒薬心中一ツとせい節し』大正9年刊（宮城県志田郡）俗謡 大正時代の数え歌 ひとつとせ節。母は後水尾天皇皇女女二宮。中村幸彦著述集　全１５冊　中村幸彦。実母は近衛家女房（瑤林院）。●極上和本YM4833●江戸明治和本等＞女筆子日松 宝永2年 稀書(他に所蔵無し) 大判女筆手本。幼名は多治丸。通俗造化機論。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。和文評釈 池谷一孝(永井一孝) 方丈記伊勢物語栄花物語 東京専門学校(早稲田大学) 国文学 検)徒然草坪内逍遥関根正直 戦前明治大正古書PI。承応3年（1654年）12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。【中古】 わが法廷闘争 (1956年)。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年（1655年）従三位に上り公卿に列せられる。西湖詩 一帖揃　 検索 拓本 王羲之 蘇東坡 和本 唐本 書道 中国美術 王義之 古文書。明暦2年（1656年）に権中納言、万治元年（1658年）に権大納言となり、寛文4年（1664年）11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。【中古】 日本軍隊史 第1 成立時代の巻 (1954年)。寛文5年（1665年）6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年（1671年）には右大臣、さらに延宝5年（1677年）に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年（1690年）1月に関白に昇進した。【中古】 存在と所有 (1957年)。近衛基熙は、寛文5年（1665年）から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている
HP	近衛基熙・旧所蔵「源氏物語」自筆を出品いたしました。【中古】 本食い虫五拾年 (1956年)。出品以外の所蔵品を紹介した出品者のホームページ「源氏物語の世界」をご覧ください。【中古】 自動組立技術入門 (1972年)。 ツイッター「源氏物語の世界」も合わせてご覧ください。【中古】 四人の兵士のものがたり ぬちどぅたから(いのちこそたから) (1973年)。

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